2004年02月04日 (水)

かわいい彼女 *番外編

 ひさしぶりにラフカイに会った。前回は我が家の稲刈りのときだから、4か月近く前のことである。新しくなった立派な木製ドアをぎいっと開けると、ラフカイが尻尾を大きく振りながら待ち構えていた。両手で抱えた荷物を下ろす間もなく、ラフカイがまとわりついてくる。床に置いたウクレレを、気をきかせた田中さんが本棚に上げてくれた。
 ようやく床に座ると、まずは口をべろべろと舐められる。ここは犬好きかどうか試される“試練”の儀式だ。首の回りをさすったり、頭をなでたりしながら、5分か10分ほどすると、ラフカイの興奮もようやく落ち着いてくる。

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 田中さんと千恵さんと話していると、二階に上がったラフカイが何かを持って降りてきた。口にくわえていたのは、この日記の「ラフカイの母性本能」に書いてある“赤ちゃん”だった。お客さんに、自分のかわいい赤ちゃんを自慢しようとしたのだろう。
 「ラフカイ、ちょっと赤ちゃん見せて」と頼んでも、口から放そうとしない。水を飲みに行ったときに赤ちゃんが置き去りにされていたので、「ラフカイの赤ちゃんだ。かわいいなぁ」と言うと、すぐに心配そうに戻ってきた。なんとも愛らしい。
 元々甘えん坊なのか、発情期で人(犬)恋しいのか、ラフカイは甘え上手だ。みんなで会話していると、仲間外れにされているのが寂しいのか、脇の下に頭を突っ込んで、自分をアピールしてくる。
 しばらくなでてやっても、ちょっとやめると、前足を上げて「もっとやって」と意思表示をする。寝転がってうとうとしているので、もういいかなと思うと、目をぼんやり開けてまた前足で僕の膝を突く。
 僕が横になっていたときは、そこにやって来て、ぴたっと添い寝したかと思うと、足の上にあごを投げ出してくるのだ。その仕草がなんともいえない。
 一階にマットを敷いて寝袋で寝ているときも、ラフカイが横に寝ていた。朝に目が覚めてラフカイの様子を見ようと思ったら、顔のすぐ横にあごを投げ出してうとうとしていた。ああ、こんなに寄り添ってくれるのが、本当の彼女だったらいいのになぁ。

写真・文 ルポライター&カメラマン 新井由己

↑Top | 文:田中勝之