2004年02月12日 (木)

犬のキモチ 羞恥心編

 小屋の中に、アノ香りが漂う。
「うわっ、くさ〜。やったな」
田中さんと私の視線が出会い、暗黙のうちに互いのことを非難し合うのだけれども、どうやら違うらしい。となると、犯人はひとりしかいない。
ふたりの視線を一斉に浴びるラフカイ。狼狽した表情がありありと浮かんでいる。
 犬も人間も同じ動物なのだから、おならが出るのは当然だろうと思う。しかも、おならは昼間だろうが就寝中であろうが、どんな状況でも出るのを待ってはくれない。
だから寝ている間についつい出てしまう「寝っ屁」というヤツがあるのだ。
 そして、これは冗談でも何でもなく、ラフカイは時折その寝っ屁をするのである。
「プッ」
布団の足下から、明らかにおならの音がする。見ると、耳をピンと立てたラフカイが寝床からムックリと起きあがっているのだ。自分のおならが安眠を妨害したらしい。
おならの音で目が覚めたラフカイは、とっても恥ずかしそうだ。近くに穴があったら隠れてしまいたそうな顔をしている。
 これまでも、ラフカイのおならの音は聞き飽きるくらい聞いているけれど、その時々のラフカイの一連の動作と表情は、毎度のことながら私たちを死ぬほど笑わせてくれる。
 それにしても、ラフカイの見せる表情は、どう見ても「アタシ恥ずかしいの」と言わんばかりの羞恥心だ。恥ずかしい、という感情は犬に共通なのだろうか。
他の犬も屁をこいて、困った顔をするのかどうかは定かでない。何せ、私の知っている例はラフカイひとりなのだ。
でも、何となく気になる。こんなことを知っても、自分の人生にとって一文の得にもならないんだろうけど。
 ということで、うちの犬も同じですよ〜という方がいらしたら、ぜひ教えてくださいませ。

↑Top | 文:菊地千恵