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  <title>ラフカイ日記</title>
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  <modified>2005-03-15T09:29:12Z</modified>
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  <copyright>Copyright (c) 2005, chiezo</copyright>
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    <title>体重測定の日</title>
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    <modified>2005-03-15T09:29:12Z</modified>
    <issued>2005-03-15T18:29:12+09:00</issued>
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    <created>2005-03-15T09:29:12Z</created>
    <summary type="text/plain">　子犬たちが生まれて今日で９日目。 　日曜日は泊まりの友人たちに加えて、突然やってくる日帰り客で、小屋は一時期恐ろしいほどの人口密度犬密度だった。...</summary>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
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      <![CDATA[<p>　子犬たちが生まれて今日で９日目。<br />
　日曜日は泊まりの友人たちに加えて、突然やってくる日帰り客で、小屋は一時期恐ろしいほどの人口密度犬密度だった。<br />
そんな賑わいなど気にする風もなく、日に日に、確実に子犬たちは成長している。<br />
週末に泊まりに来た友人が夕方になって、「え〜、朝見たときより大きくなってる気がする！」と叫ぶ気持ちがよく分かる日々。<br />
　さて、そんなわけで今日は生まれて以来の体重測定を行うことにした。<br />
使用するのは、１キロまで計ることのできるキッチン用デジタル計り。<br />
ラフカイ母さんに断り、一匹ずつ、マタタビの皮で編んだザルの上に乗せていく。<br />
計りながら、私はひとりで「うわ〜っ」と叫びっぱなし。<br />
だって、みんなもう生まれたときの２倍の重さになってる！<br />
　今日の記録は、820から930グラム。<br />
ラフカイお姫様ベッドが、少し手狭に見えはじめたのもうなずけるくらいの成長ぶりだ。<br />
ここ数日で、体付きは子犬らしくなり、泣き声も太くなってきた。あまりに活発に這い回り過ぎて、木枠からはみ出してしまった子や、ラフカイに踏んづけられた子はギャーギャーと不満の声をあげて自己主張している・・・まだ目も開かないのにね。<br />
お乳と栄養を吸い取られるお母さんは本当に大変だ。ラフカイは普段の３倍以上のメシを食べているのにも関わらず、産後太りとは全く無縁の、むしろ若いころのややほっそり目の体型に戻ってしまった。田中さん曰く、「出産ダイエット」だって。<br />
　もうそろそろ私たちの日常は、平穏さとはおさらばせねばならないのだろうとちょっぴり覚悟を決める一方、一緒に外を歩き回れる日が今から待ち遠しい。</p>]]>
      
    </content>
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    <title>第６子！？</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000081.html" />
    <modified>2005-03-11T05:32:19Z</modified>
    <issued>2005-03-11T14:32:19+09:00</issued>
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    <created>2005-03-11T05:32:19Z</created>
    <summary type="text/plain">６匹目の子犬が生まれた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！ 　↓...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>６匹目の子犬が生まれた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！<br />
　↓</p>

<p>　↓</p>

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<p>　↓</p>

<p>　↓</p>

<p>　↓</p>

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<p>んん？！どこかで見たことあるような・・・</p>

<p><img alt="rahkai_6thbaby1.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_6thbaby1.jpg" width="283" height="426" border="0" /></p>

<p>なつかしの初代ラフカイベイビーでした（笑）。<br />
実はぬいぐるみのラフカイベイビーは何匹もいたのですが、怪獣ウルフィーが昨年１１月に我が家にやって来て以来、ほとんどのぬいぐるみたちは頭を食い破られ、中身の綿も全部出し尽くされて、無惨な最後を遂げました。だけど、ラフカイが大切にしていた一匹だけはなんとしてもとっておきたいと、私はこっそり本棚の上に隠しておいたのです。</p>

<p>ふとそのことを思い出し、もう正真正銘の腹を痛めたお子たちがいるのだから、ぬいぐるみベイビーには見向きもしないだろうなあと思いつつ。<br />
「ラフカーイ、これは誰だっけ〜」<br />
ぬいぐるみベイビーを持って近づくと、ラフカイったら、それまで乳を飲んでいた子犬たちをいきなり放り出し、むっくりと立ち上がったのです。<br />
おいおい！お母さん、それでいいのか。<br />
ラフカイは私の手からそっとぬいぐるみを受け取ると、ベッドに戻り、ぬいぐるみを含め、みーんな大事に抱っこしました。</p>

<p><img alt="rahkai_6thbaby2.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_6thbaby2.jpg" width="425" height="283" border="0" /></p>

<p>ラフカイにとって、ぬいぐるみであろうと、本物の子供たちであろうと、区別なく大切みたい。<br />
そんなラフカイの仕草がかわいいな〜と思います。<br />
よく考えてみれば、ラフカイの母性本能を育ててくれたのは、紛れもなくこのぬいぐるみベイビーだったのだから、きっとラフカイにとっても深い思い入れのある子なんでしょうね。</p>

<p><img alt="rahkai_6thbaby4.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_6thbaby4.jpg" width="425" height="283" border="0" /></p>

<p>お乳を飲んで満腹、満足顔で眠る子犬たちも、わたしもここにいるよ〜と小さな体いっぱいで主張してます（笑）。<br />
みんなみんな元気に大きくな〜れ！</p>

<p><img alt="rahkai_realbabies.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_realbabies.jpg" width="425" height="283" border="0" /></p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>
      
    </content>
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    <title>父の汚名返上</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000080.html" />
    <modified>2005-03-10T14:57:35Z</modified>
    <issued>2005-03-10T23:57:35+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2005:/mt/rahkai//2.80</id>
    <created>2005-03-10T14:57:35Z</created>
    <summary type="text/plain">　ウルフィーパパもやっと汚名返上？！ こどもたちに少しずつ近づけるようになった。ラフカイやウルフィーの様子を見てると本当におかしい。出産日はとにかくラフカイに威嚇のうなり声をあげられ、状況をわきまえているウルフィーはそそくさと２階に上がり、一日目の晩は全然下に下りなかった・・・それでも泣き声をあげる子犬の様子が気になるのか階段の一番上の段から時折下をそっとのぞきみる。...</summary>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　ウルフィーパパもやっと汚名返上？！<br />
こどもたちに少しずつ近づけるようになった。ラフカイやウルフィーの様子を見てると本当におかしい。出産日はとにかくラフカイに威嚇のうなり声をあげられ、状況をわきまえているウルフィーはそそくさと２階に上がり、一日目の晩は全然下に下りなかった・・・それでも泣き声をあげる子犬の様子が気になるのか階段の一番上の段から時折下をそっとのぞきみる。<br />
　ウルフィーが、ようやく出産ベッドに近づけたのは、２日目の夜（<a href="http://www.paddlenorth.com/rahkaibaby/20050308/" target="_blank">＜第２弾フォト＞</a>の最後から３枚目）。あれ以来、ウルフィーはいつもの通り気分に任せて１階と２階を歩き回ってる。でもやっぱりパパも傍にいたいのだ。<br />
　昨年夏の旅の間、子犬や小さな子供に出会う度に特別優しい態度を見せていた、ウルフィーの温かな性格を私は知っている。今はまだちっちゃくて、未知の生物にみえる子犬たちはあと１ヶ月もすれば、自由気ままに動き出すだろう。<br />
そうなったとき、きっとウルフィーパパは、子犬たちのいい遊び相手になってくれるはず。ん？！というか、ウルフィー自身がまだまだ遊びたくて仕方のない年頃だから。<br />
　ようやくお近づきを許されたとは言え、度が過ぎるとラフカイの鋭い視線が空気を緊張させる。だけど、ウルフィーだって言いたいことはいっぱいあるのだ。<br />
　３日目の晩の彼は、「ウオウオ、ブーブー」ため込んだ不平不満を吐き出すかのように、長いこと独り言を口走っていた。<br />
その様子と言ったら！<br />
あまりの可笑しさに田中さんとふたりで、腹がよじれるほど笑った。<br />
全く様々な声の入り交う賑やかな小屋だ。<br />
　ウルフィーよ、もうちょっとの辛抱だよ。<br />
春が来て、みんなそろって山を歩ける日はもうすぐだから。</p>]]>
      
    </content>
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    <title>産むちから、生まれるいのち</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000079.html" />
    <modified>2005-03-09T07:10:50Z</modified>
    <issued>2005-03-09T16:10:50+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2005:/mt/rahkai//2.79</id>
    <created>2005-03-09T07:10:50Z</created>
    <summary type="text/plain">　ラフカイが子犬を産んだ。本当のお母さんになったのだ。 この２日間、怒濤のように「おめでとう」メールが届く。子犬たちの新しい誕生を一緒に喜んでくれる友人のみんなに、心から感謝しています。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
      <url>http://www.paddlenorth.com/</url>
      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　ラフカイが子犬を産んだ。本当のお母さんになったのだ。<br />
この２日間、怒濤のように「おめでとう」メールが届く。子犬たちの新しい誕生を一緒に喜んでくれる友人のみんなに、心から感謝しています。<br />
　本当にありがとう。</p>

<p>　こうしてラフカイ日記を書いている私の後ろからはしきりに、生後２日目の子犬たちが「こくこく」とお乳を吸う音や「クインクイン」と泣く声が聞こえてくる。<br />
子犬たちが出す音って、人間の赤ちゃんのそれとよく似ていると思う。<br />
ラフカイ母さんと子供たちをうまく表現する言葉が出てこなくて、やっぱり切ないほどかわいいなあとしか言えないのが口惜しい。<br />
　ラフカイの出産の経過は、田中さんが書いた出産記に詳しく出ている通り。<br />
　月曜日の朝は晴れ上がった青空が素晴らしく美しい日だった。朝から落ち着きのなかったラフカイを小屋に残し、田中さん、ウルフィーとまだ雪の残る林道に散歩に出ると、体の内側から言いようのない、心くすぐられるような躍動が沸き起こったけれど、それが春を感じさせる気配のせいか、ラフカイの出産への期待からなのか、分からなかった。とにかく気分のいい日のスタートであることは間違いなかった。<br />
　散歩から帰ると、私たちはラフカイ出産特設ベッドに、前の週に摘んでおいた檜の葉っぱを敷き詰めた。お産が近い、と感じたからだ。<br />
　<br />
　２月の半ば、動物病院でエコーの検査を受け、妊娠を確認した後、先生からとても丁寧に様々なアドバイスを受けた。<br />
　ラフカイは８歳に近い。人間で言えば、４０代後半の超高齢出産な上、初産である。<br />
大型犬の場合、確率的にはほぼ自力での自然分娩で問題がないそうだが、年齢が上がっていると骨盤が開きにくくなる、赤ちゃんが産道につまる、などという可能性もなきにしもあらずという。万が一には帝王切開の可能性もあり、ということだ。<br />
　妊娠後５０日を過ぎたあたりで、一応レントゲンを撮って、頭数や大きさを確認しておくと良いかもしれませんね、という先生の話を聞き、３月初めにでももう一度来院しようかと私達は考えながら、ラフカイ妊娠の嬉しいニュースを抱えて帰宅したのだった。<br />
　<br />
 でも、本当にレントゲンて必要なのかなあ、と心のどこかで感じていた違和感。<br />
そこにひとつの光と方向性を与えてくれたのが、ラフカイの妊娠が分かった直後、友人が計らずも貸してくれた１冊の本だった。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=paddlenorth-22&creative=1211&path=ASIN/4393716116/qid%3D1120114173" target="_blank">■『お産！このいのちの神秘』　吉村正著　春秋社</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=paddlenorth-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>

<p>　掲示板でも一度お勧め本として書き込みをしたけれど、著者は愛知県岡崎市で産婦人科医院の院長をしている吉村先生という方だ。吉村先生は、何十年にも渡って、妊婦さんに自然分娩をすすめてこられた。描かれているのは、この先生が２万例というお産に立ち会う中で得られた哲学と美学であり、先生が常に抱いているいのちの誕生という神秘に対する絶えざる敬意である。<br />
　私は妊娠も出産の経験もないから、お産と言えば陣痛という激しい痛みを伴い、子供が生まれてくる、くらいのイメージしかもっていなかった。家の座敷でお産婆さんが赤ん坊を取り上げた、山で仕事をしている最中に急に産気づいて木にしがみついたままひとりで産み落とした、などという話を聞くと、昔の女性はすごかった〜と感嘆の念に圧倒される。<br />
だって、私が生まれた時代も含め、今は病院で出産することが当然になっているからだ。<br />
けれど、お産という行為のほとんどが医療の現場で行われる、というのはほんの数十年に満たない、特殊な時代だと先生は言う。古今東西、何千年に渡って、女性は自力で、または身近な人の助けの元に、いのちを産みだしてきたのだから。<br />
「お産は、人間に残された最後の自然です」という先生の言葉に、目の前のラフカイの姿を思った。そして、ラフカイや私たち人間をも含めた動物たちはやっぱり自然の一部なのだと思う。<br />
　私たちがエコーの検査でラフカイの妊娠を知るよりもずっと前から、ラフカイは自分の内に生命が宿っていることを本能的に知っていたのだと思う。<br />
車に乗ることを嫌がったり、階段の上り下りが慎重になっていたことなど、今になってみれば思い当たることは多々ある。彼女は言われなくとも、体の声に耳を傾けていたのだ。</p>

<p> 　私はレントゲンを撮るのはやめようと思った。<br />
何事も先回りして、保険をかける行為は今の世の常だ。<br />
年齢は高くなってはいるけれど、健康状態もいい。私達人間があれこれいらぬお節介をしなくとも、ラフカイは自分に必要な身のほどこし方を知っているはず、彼女の力を信じようと思った。<br />
けれど、もし、どうしても手助けが必要になったら、その時にすかさず差し出せる手だけはいつでも添えておきたい。<br />
　ラフカイに一番必要なのは、誰にも邪魔されることなく、リラックスできる環境だと思った私たちは、出産に備えて特別ベッドを作った。木枠の寝床に竹の柱を立てた様は、天蓋つきの女王様ベッドのようでもあり、分厚い布地ですっぽりと覆い被せてしまえば、巣穴のようにも見えた。ラフカイはこのベッドがすこぶる気に入った様子で、小屋にいるときは、ほとんどこの専用寝床で時間を過ごしていた。しょっちゅう登り下りしていたはずの２階には全く姿を現さなくなった。面白いことに、ウルフィーもその辺はしっかり心得ているみたいで、ラフカイのねぐらに入り込むことは一度たりともなかった。<br />
　<br />
　そして、月曜日はやってきた。<br />
昨年のカナダの旅以来、起こる出来事は人の意志や願い、夢などと深く結びついているように感じている。週明けの平日、普段ならば田中さんは間違いなく都内の事務所に出勤しているはずだったが、その日はちょうど午後から来客の予定があったため、彼も在宅していたのだ。ふたりでラフカイのお産に立ち会えた、ということは、計らったかの如く、なるべくしてなったのだと私は思っている。<br />
　お昼ころから、陣痛による痛みを感じるのか、ラフカイは時折苦しそうなあえぎ声を上げ、それが落ち着くと荒い呼吸が続く。寄せては返す波のように、ラフカイの声が繰り返されていた。<br />
　１２時半に受けた友人からの電話に対応した後、ふっとふたりでベッドをのぞきこむや、仰天した。だって、そこにはしっとりと濡れた黒い塊が檜の葉っぱの上でうごめいていたから。<br />
　予想させるすきすら与えぬ間に、ラフカイはひとつのいのちを産み落としていた。<br />
「よく生まれてきたね」と言わんばかりに、ラフカイが丁寧に丁寧に子犬の体を舐め続る、その様子に私は涙がこぼれた。<br />
「ラフカイ、えらかったね」<br />
田中さんと私は抱き合って喜んでいた。<br />
　２０分ほどの時が流れ、新しい世界に子犬が少し馴染んできたころ、ラフカイのお尻からはもうひとつの黒い頭が見えてきた。間もなく、ラフカイのいきみとともに、もう一頭がこの世に生まれ出てきた。ちっちゃな黒い体からは１本の長いへその緒が伸びていて、その先には子犬の体を同じくらいの大きさのグロテスクな塊が結びついていた。胎盤だろうかと思った数秒後、ラフカイがあっという間にその塊を食べ尽くし、へその緒も飲み込み、子犬の腹の上でぷちりとかみ切った。そして、緑に横たわる黒い２頭目は、その瞬間からエネルギーを吹き出すように、声をあげ、じたばたと動き回った。<br />
それを見て、生まれたときから一頭一頭みんな違うんだね、と思う。<br />
　ラフカイのお産の姿は見事だった。<br />
ラフカイに宿っているいのちを産み出すちから。<br />
この世にきてくれた子犬たちのいのち。<br />
胎盤を食べる生々しさも含めて、すべてが本当に美しいと感じた。<br />
　私たちが心配することは何もないと思った。<br />
だから、２頭目のお産までを見せてくれてありがとうと言い、寝床の四方をすっぽり布で覆い隠した。<br />
　それから数時間後、ラフカイの周りには５匹の子犬たちが誕生していた。</p>

<p>　ラフカイは大切なパートナーだ。そこには飼い主と飼い犬という関係以上のものがある。<br />
私はときどき、自分自身がラフカイによって育てられていると感じる。<br />
　昨年の夏、ウルフィーに出会い、すっかり惚れ込み、彼を連れて旅を続けることを迷いなく決めることができたのは、ラフカイとともに暮らし、旅をした何年にも渡る日々があったからだ。<br />
　そして今。<br />
彼女は、私たちの目の前で、いのちを産みだし、そこに惜しみなく与える深い愛情を見せてくれる。お母さんであるラフカイと、本能のまま彼女にしがみつく子犬たちの様子は言い尽くせないほど、幸せな光景である。<br />
ラフカイの眼差しは温かい。優しさで満たされたラフカイの穏やかな内面に、自分の心の焦点が合うと、何だか泣けてきてしまうのだ。全く困ったもんだ・・・。<br />
　ラフカイは教えてくれる。<br />
「犬が人間よりも野性の本能が強いから特別なんじゃないよ。人間だって、同じように自然にいのちを産み出すちからを持っているんだよ」<br />
　ただ忘れかけているだけだ・・・本当はみんな知ってるんだって。<br />
　ラフカイは言葉ではそんなこと一言も言わないけれど、私にはそう聞こえる気がするのだ。いつか自分の番がやってくる、そのときまで、深く自分のうちに根ざしていきそうな、ラフカイからのメッセージだ。<br />
　言葉はとても大切で便利だけど、すべてではない。<br />
私に語りかけてくるのは、具体的な言葉ではなく、ラフカイの姿であり、在りようなのだと思う。<br />
　だから、この特別な今を共有させてくれて、本当にありがとう、と思う。</p>]]>
      
    </content>
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  <entry>
    <title>ラフカイ出産記</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000078.html" />
    <modified>2005-03-07T14:07:19Z</modified>
    <issued>2005-03-07T23:07:19+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2005:/mt/rahkai//2.78</id>
    <created>2005-03-07T14:07:19Z</created>
    <summary type="text/plain">＜ラフカイ出産記＞フォト・スライドショー ■07:00...</summary>
    <author>
      <name>north</name>
      <url>http://www.paddlenorth.com/</url>
      <email>north@tkh.att.ne.jp</email>
    </author>
    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
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      <![CDATA[<p><a href="http://www.paddlenorth.com/rahkaibaby/20050307/" target="_blank">＜ラフカイ出産記＞フォト・スライドショー</a></p>

<p>■07:00<br />
ラフカイが１Ｆでクンクン啼く<br />
■08:00<br />
啼きながらウロウロして落ち着きがない<br />
トイレだと思い、一度外に出す<br />
10分ほどで家に入れると、特設出産小屋に潜り込む<br />
ウルフィーが窓の外を心配そうにウロウロ<br />
お尻から羊水がポタポタ床に垂れる<br />
垂れた羊水とお尻を丁寧に舐める<br />
■10:00<br />
泡まみれのねっとりとした液体を３回ほど嘔吐<br />
呼吸が荒くなってくる<br />
■11:00<br />
扉を自分の頭で押し開け、外に逃亡<br />
家の床下に潜り込もうとする<br />
再び家に入れると、出産後屋へ入る<br />
■12:00<br />
陣痛が始まり、ときどき変な声で悲鳴を上げる<br />
僕は対岸の森小屋へ薪ストーブをつけにいき、千恵が一人見守る<br />
■12:20<br />
ウルフィーと田中が森小屋から戻る<br />
ラフカイは出産小屋の中で呻き声をあげ、お尻を執拗に舐めている<br />
父親だと分かっているのか、ウルフィーは小窓から心配そうに見守る<br />
■12:30<br />
大きな声を上げた後、やたらと何かをペロペロ舐める音が出産小屋から聞こえる<br />
覗いてみると、何やら黒い塊が！　ラフカイはそれを懸命に舐めている<br />
一瞬「胎盤か？」と思ったそれが、記念すべき第一子だった！</p>

<p>ぼくと千恵は、ラフカイの必死でけなげな姿と、新しい生命の誕生シーンに、喜びと感動で胸がいっぱいになってしまった。満面の笑みの千恵の両眼からは、透明の涙が溢れて、窓から射し込むまぶしい陽射しに輝いていた。<br />
「どうしよぉ〜、かわいいよぉ。すっごいねぇ、ラフカイ。お母さんだねぇ。」</p>

<p>■12:35<br />
必死に舐め続けたラフカイの刺激に答えて、子犬が元気な産声を上げる<br />
■12:45<br />
第二子の鼻先が陰部から覗いている。ピンク色の舌が口先から出ている<br />
第一子は、ずっと元気な声を上げて啼いている<br />
■12:55<br />
再び陰部を執拗に舐め始め、息が荒くなった<br />
大きな呻き声を上げ、第二子が胎盤と一緒に飛び出してきた<br />
ラフカイは、すぐさま胎盤を食べ、ヘソの緒を切った<br />
第二子は、第一子よりも動きが激しく、すぐに啼きだした<br />
まもなく元気にオッパイを探して這いはじめる<br />
第二子はオッパイを見つけるやいなや、ふんばって吸い付いた<br />
第一子は相変わらず元気に啼いているが、這ってオッパイのところまでは行けず<br />
２匹とも、ラフカイが抱え込んでいて、まだ性別は分からない<br />
それぞれ鳴き声がぜんぜん違うのが面白い<br />
■13:10<br />
再びラフカイの呼吸が激しくなる。第三子の誕生か？</p>

<p>このあと、今日我が家にたまたま遊びに来る予定になっていたＡさん母娘が到着。ラフカイの出産がはじまり、すでに２匹が誕生したことを伝えると、<br />
「えっ！　今朝ちょうどＫ（娘さん）が夢で、今日ラフカイに赤ちゃんが生まれる夢見たんだよ。それも、自分では夢だと思ってないで『お母さん、ラフカイに赤ちゃんが生まれたよ』って、言ってたの。不思議ねぇ。」<br />
と、とても驚いた様子だった。普段はあまり夢を見ない僕も、なぜだか昨夜は１０回くらい、内容が別々の夢を見ては、その度にハッと目が覚めていた。それぞれ目覚めた瞬間には、内容を覚えていたが、朝起きたときにはすっかり忘れてしまっていた。珍しく朝早く起きたのも、最後の夢にハッと目覚めたのだった。それでなんだかラフカイが、とても気になって階下を覗いてみたら、落ち着きなくウロウロしていたのだった。</p>

<p>ラフカイが落ち着いて出産に集中できるようにと、ぼくたち４人はウルフィーを連れて対岸の森小屋へ。２匹を難なく産み落とした様子を見て、ラフカイに任せて大丈夫だと思った。森小屋で、ランチの準備をしていたとき、コーヒー豆を忘れたことに気づき、ぼくだけ家に戻った。ラフカイと２匹の子犬たちの様子を見ようと、特設出産小屋を覗いてみたら、なんとまた１匹、同じく真っ黒の子犬が生まれて３匹になっていた。ラフカイは、まだしっとりと羊水で毛が湿っている子犬の身体を、丁寧に、何度も何度も舐めていた。はじめの２匹は、すでに元気いっぱい。１匹はオッパイにしゃぶりつき、もう１匹も乳を求めてはいずり回っていた。３匹の子犬とラフカイを残し、再び森小屋へ戻る。</p>

<p>しばらくして、今度は千恵がキャンプ用のコーヒーメーカーを取りに家に戻った。森小屋へ帰ってきた千恵が、<br />
「もう１匹産まれてたよぉ〜！　なんと今度は真っ白！！！」<br />
と叫ぶ。<br />
「やったぁ〜！　白が産まれたぁ〜！　ラフカイの母さんだぁ！」<br />
そう、ラフカイの母犬は毛足の長い真っ白の北極オオカミのような犬だったのだ。僕は、もしかしたら隔世遺伝でこの白い母犬と同じ色の子犬が生まれるのでは？と密かに思っていた。だから、すごく嬉しかった。この白い１匹だけは、手元に残したい衝動が無性に沸いてきた。</p>

<p>それから夜の７時まで、A親子と森小屋で楽しくおしゃべりをして過ごした。夢の不思議、それはもしかしたら、とても近い存在同志の意識を、時間と空間を超えて繋げるものなのかもしれないなどと、今日起こった偶然を話し合った。</p>

<p>偶然と言えば、先日、今春までアメリカに留学している親友夫婦に、ラフカイが妊娠したこと、もし飼えるようなら産まれてくる子犬を１匹もらい受けてほしいことをメールに書いて送った。その返事が、これも不思議なつながりに満ちていた。ちょうど、ラフカイが発情期を迎えた昨年末、彼らは遙かアメリカのアパートの一室のベッドに横になり、翌春に大学院を終えて日本に帰国してからの生活について話し合っていた。日本では、故郷の青森の自然の中で暮らしたいと思っていたのだという。そして、そこで浮かんだアイディアは、周辺の野山を犬と一緒に駆け回って遊ぶこと。そうして、どんな犬がいいかに想いを巡らせた。瞬間、思いついたのは、ラフカイとウルフィーの子供だった。どうしてもラフカイとウルフィーの子が欲しくてたまらなくなって、２人してワクワク盛り上がり、青森の山や沢を一緒に駆け回るイメージが鮮明に沸いてきたのだそうだ。そして、偶然なのか、必然の連鎖なのか、正月にラフカイとウルフィーが合体した。ウルフィーはまだ生後８ヶ月の子犬だったので、まだ生殖能力はないだろうと、たかをくくって、まさかラフカイが妊娠しているとは思わなかったのだが、２月の半ば過ぎに突然ラフカイのお腹がふくれだし、オッパイも大きくなってきたからビックリして動物病院へ連れていくと、妊娠が分かったのだった。</p>

<p>親友夫婦の夢物語のイメージ、A母娘の娘Ｋちゃんの今朝の夢、ぼくの強い予感、すべては僕たちが現実と呼んでいる範疇の理解を超えた、なにか不思議な糸（意図）でつながっているような気がする。もしかすると、ぼくたちの今この瞬間の現実は、それぞれの心のイメージが常に創り出しているものなのかもしれない。いや、そうなのだという確信に似た気持ちが、今のぼくの中で、少しずつ形作られてきている。</p>

<p>■19:30<br />
森小屋パーティーを終えて、A母娘とウルフィーを連れて、ラフカイの待つ我が家へと、みんなワクワク胸躍らせて戻ってきた。はじめに小屋に入った千恵が、そっとラフカイと子犬たちの様子を見た。<br />
「あれぇ〜、もう１匹産まれてるぅ〜〜〜！　５匹だぁ〜！」<br />
つやつやの黒いのが、さらに１匹、ぼくらがおしゃべりしている間に誕生していた。<br />
ラフカイのお腹はすっかり凹み、これですべてがこの世に生まれ落ちたことを知った。<br />
何事にも動じることなく、淡々と母の役割をたった一人でこなしたラフカイの姿と、必死になって光の世界へ飛び出してきて、この世の大気をはじめて胸一杯吸い込み、大きな鳴き声を上げる子犬たちに、４人で感動した。眼に見える姿だけではなく、それぞれの命そのものが輝いて見えた。ウルフィーも、玄関の開いた扉のところから首を長くし、目をまん丸くして、厚い布で覆われた出産小屋を見つめ、中から聞こえてくる子犬たちのミーミーいう声に、耳をピンとそばだてていた。そして必ず、遠目にクィ〜ンと啼くのだった。まだまだ子犬のウルフィーも、自分が父になったことを知ったのだろうか。それとも、なにやら聞こえてくる声に、新たな遊び相手を空想しているだけなのか。</p>

<p>【誕生記録】<br />
□性別：オス１匹＋メス４匹<br />
□色：黒４匹（足先とお腹が白い）＋白１匹<br />
□体重：450g〜490g<br />
□体長：約20cm（鼻先〜尻尾の付け根）</p>

<p>ラフカイと５匹の子犬たちに挨拶をすると、A母娘は、満天の星空の下、暗い山間の夜道を街へと帰っていった。ぼくはそんな夜空を見上げながらタバコをふかし、誰に対してでもなく「ありがとう」とつぶやいた。すべてに感謝したい気持ちだった。</p>

<p>ラフカイとウルフィーの夕食を千恵が作った。トイレもさせなければいけないなと思って、ラフカイを子犬たちのところから呼び出して、外に出した。すぐに隣の畑に行って用を済ませたラフカイは、差し出された餌には目もくれず、小屋の扉の前に戻って子犬たちの声に耳をそばだてクンクン啼いた。それでもちょっとは食べさせたいと思って、鶏肉をひとかたまり、つまんであげた。それを一口食べると、もう餌にはまったく見向きもしなかった。その後ろで、ウルフィーはムシャムシャと自分の分をガムシャラに食べていた。１日、外で一人、心配しながらも遊び回っていたウルフィーだって、赤ちゃんとラフカイに対する心配のための心労や、ひとりぼっちの孤独で疲れていたのだろう。いつになく食事を終えたウルフィーが大人しかった。ラフカイは、相変わらず玄関先に陣取り、振り返っては「中に入れて！」と僕の目を見つめた。ぼくはバケツに水を汲み、扉を開け、ラフカイの足を洗った。前足、後ろ足と洗っているあいだ、出産小屋の中から聞こえる我が子の声に気が急いて、ラフカイは大きな大きな悲鳴のような鳴き声を上げた。足をふき終えると、一目散に出産小屋へと駆け込み、その後はもう２度と出て来なかった。</p>

<p>ヒノキの葉っぱを敷き詰めた特設出産小屋に円く横たわったラフカイのお腹のところには、白黒の子犬たちがオッパイにぶら下がっている。キューキューとか、ミイミイとか、なんだか不思議な声を上げながら、必死に命を発している。ウルフィーは、出産小屋に近づくと中からラフカイの恐ろしい威嚇のうなり声が聞こえてくるので、入り口から子犬たちの姿を覗くこともできず、遠巻きに様子をうかがっていた。ときどき、寂しそうな声で啼くのが可哀想だけど、もうしばらくはラフカイ母さんに任せて、ウルフィーは優しく見守っていてあげるんだよ、と千恵と一緒に言い聞かせた。身体は大きいけれど、まだまだウルフィーの心も少年。小さな子犬たちにばかり気を取られてしまわないように気をつけなければ。<br />
「ウルフィーは、とっても優しいお父さんだねぇ。今日は、ちゃんと外から見守ってて偉かったねぇ」<br />
と話しかけると、目をクリクリさせて、分かったのか分からないのか、ホッとした表情を見せていた。</p>

<p>これで、我が家は今日から人間２人と犬７匹の生活がはじまった。たった６畳（ロフトが４畳）の小さな山里の小屋の中で。</p>]]>
      
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    <title>安産祈願</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000077.html" />
    <modified>2005-02-28T12:30:32Z</modified>
    <issued>2005-02-28T21:30:32+09:00</issued>
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    <created>2005-02-28T12:30:32Z</created>
    <summary type="text/plain">　我が家の沢向かいには、龍蔵神社という800年の歴史を持つ古い神社がある。神社の敷地は広葉樹に囲まれていて、窓から眺める景色は季節毎に色を変えて、私達を楽しませてくれる。散歩がてら、ぶらりと歩きに行くのもまた楽しみのひとつである。 　裏山に続く急な尾根道を登りたがらないラフカイのために、最近は集落を抜ける傾斜も緩やかな道路を散歩するのが日課になった。「なるべく毎日歩かせたほうがいいですね。犬の妊婦も太りすぎは厳禁です」という動物病院の獣医さんのアドバイスを、電話でふたりの母に報告すると、「人間と一緒ねえ」と笑っていた。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
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      <![CDATA[<p>　我が家の沢向かいには、龍蔵神社という800年の歴史を持つ古い神社がある。神社の敷地は広葉樹に囲まれていて、窓から眺める景色は季節毎に色を変えて、私達を楽しませてくれる。散歩がてら、ぶらりと歩きに行くのもまた楽しみのひとつである。<br />
　裏山に続く急な尾根道を登りたがらないラフカイのために、最近は集落を抜ける傾斜も緩やかな道路を散歩するのが日課になった。「なるべく毎日歩かせたほうがいいですね。犬の妊婦も太りすぎは厳禁です」という動物病院の獣医さんのアドバイスを、電話でふたりの母に報告すると、「人間と一緒ねえ」と笑っていた。<br />
　数日前、近所で仲良しのおじいちゃんと道路で立ち話になった時、ラフカイのでっかいお腹を見せながら、妊娠話をした。<br />
「そら、向かいの神社は安産の神様だからお祈りしておくといいんでない」<br />
　そうだ。すっかり忘れていた！<br />
　<br />
　良いことを思い出させてもらった私は、早速ラフカイとウルフィーを引きつれて、龍蔵神社へ行くことにした。<br />
もちろん、ラフカイのための安産祈願である。<br />
　そして、またまたすっかり忘れていた記憶がもうひとつ蘇った。<br />
昨年のいつ頃だっただろうか。夕暮れ時の散歩途中だった私は、ここで祈っていたのだ。<br />
「ラフカイにいつか素敵なボーイフレンドが現れますように。せめて一度くらいは、ラフカイをお母さんにさせてください」<br />
真剣に手を合わせているのは私だけで、ラフカイは気にもとめやしない。<br />
「ちょっと、ラフカイ。アンタも一緒に祈りなさいよ」</p>

<p><img alt="anzan_kigan.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/anzan_kigan.jpg" width="369" height="277" border="0" /><br />
　　　　　　　　　　　龍蔵神社安産祈願</p>

<p><br />
　あれから１年以上は経ったのだろうか。まさか、本当になるとは・・・しかも、今回は懐妊したラフカイだけでなく、子供の父親であるウルフィーまでいる。縁とは不思議なものだ。<br />
「神様、お願いしておきながら、すっかり忘れていた愚かな私をお許しください。おかげさまでラフカイは本当にお母さんになりました。どうか、ラフカイが元気にお産がすみますように。子供達が元気に育ちますようにお守りください」<br />
　ポケットの財布に入っていたなけなしの小銭を賽銭箱に入れて、祈った。<br />
ラフカイのお腹は日ごとに大きくなっている。膨れて目立ってきたおっぱいを試しにつまんでみると、ちょっぴりお乳が出た。<br />
　もうそろそろ出産の日も近いのかしら・・・。<br />
人間のほうがドキドキする毎日である。</p>]]>
      
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    <title>ラフカイ妊娠！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000076.html" />
    <modified>2005-02-27T15:36:45Z</modified>
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    <summary type="text/plain">２月も半ばを過ぎた頃、千恵と２人でラフカイを見つめながら、 「なんだかさぁ、この頃ラフカイ太ってきたんじゃない？　ちょっとエサ減らしたほうがいいかな」...</summary>
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      <name>north</name>
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      <email>north@tkh.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>出産＆子育て記</dc:subject>
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      <![CDATA[<p>２月も半ばを過ぎた頃、千恵と２人でラフカイを見つめながら、<br />
「なんだかさぁ、この頃ラフカイ太ってきたんじゃない？　ちょっとエサ減らしたほうがいいかな」<br />
などと話しながら、ふとラフカイのお腹に目をやった。<br />
「あれぇ、ラフカイのおっぱい、なんとなく膨らんでない？」<br />
そういえば・・・いつもより、なんとなくプックリしているような。<br />
「もしかして、赤ちゃんできてるのかも！」<br />
２人で床に寝そべったラフカイのお腹をいじくり回してみたり、お乳が出ないかおっぱいをつまんでみたり、ウゥ〜っと唸っているラフカイの「検査」をはじめた。そうしてよくよく観察してみると、ただ「太った」ときとは体型がまったく違っていることが分かってきた。背中側から見ると、肩からお尻にかけてひょうたんのような形なのだ。エサの量も、それまでと変わらない量だし、裏山の散歩で運動もしてるし、いっつも放し飼いでウルフィーと戯れているから、そんなに急激に太るわけがない。<br />
「こりゃ、赤ちゃんだよ、たぶん。やったぁ〜、やったね、ラフカイ、お母さんだぁ！」</p>

<p>かくして妊娠を確かめるべく、先週の土曜日（２月19日）、我が家から車で20分ほどのところにある動物病院へ行った。想像妊娠ってこともありうるから、やっぱり検査して確認しておいた方がいいと思った。過去にも何度か子作りをトライして、「あ、なんかおっぱい大きくなってない？　お腹も膨らんできたような・・・」と、淡い期待に終わったことがあったから。でも、今回は見るからにホンモノ。動物病院に着き、診察台の上に載ったラフカイは、なんとなくおっとりした感じで（もともと大人しいが、今回は女らしくなってるような）、若い男先生の触診を受けていた。そして、なんと、昨今の動物病院はすごいですねぇ。人間同様、エコーがあるんですよ！　先生は、ラフカイのお腹にエコーを当てて、脇にある画面を眺める。ぼくと千恵も、はやる心を抑えて冷静に、先生と一緒に画面を見つめる。<br />
「あ、いますねぇ。ほら、ここが背骨です。それから、これが心臓。鼓動してるのが分かるでしょ」（先生）<br />
「うぁ〜、赤ちゃんだぁ！　やっぱりできてたんだねぇ。よかったねぇ、ラフカイ！」（千恵）<br />
「もうだいぶ大きくなってきてますね。赤ちゃんは元気ですよ。ほら、いまグルッと回転したでしょ。あ、こっちにもう一匹」<br />
先生の説明を聞きながら、もうワクワクドキドキ。<br />
「ところで、何匹いるんですか？」<br />
「エコーだと、頭数までは分からないんです。反射で見てるから、手前に１匹いると、その奥にいるのは見えないから」<br />
画面を見て、２匹は間違いなくいるのが分かった。あとは子犬が在る程度、あまり影響を受けないくらいまで成長する、妊娠５０日過ぎくらいにレントゲンを撮れば、頭数が分かるという。その日は、エコー画像のプリントをもらい、それを証明書のように大事に握って家に帰った。</p>

<p><img alt="baby.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/baby.jpg" width="369" height="263" border="0" /><br />
　　　　　　　　　ラフカイのお腹のエコー画像</p>

<p>嬉しさと、母になったラフカイへの愛おしさと、もう７歳半を過ぎた高齢出産の心配と、いろんな気持ちを抱きながら、一緒に床に転がってラフカイに寄り添った。同時に頭の中には、ひとつの疑問。<br />
「いったい父親は誰？」<br />
となりには、生後まだ10ヶ月ほどの、まだまだやんちゃなウルフィーがいて、構ってほしくてぼくの足首や手首にかじりついていた。<br />
「やっぱりお正月に、くっついちゃったときに出来たのかなぁ？」<br />
父は十中八九、このウルフィーに間違いない。でも、人間で言ったら中学生くらい？　で、ラフカイは50過ぎのオバサン。こりゃ、すごいカップルだ！</p>

<p>でも、父親に関しては、ひとつ心配の種がある。昨年末、大雪の大晦日、発情期のピークに入りつつあったラフカイが我が家から10キロ下の町まで、ウルフィーをお供に逃亡したことがあったのだ。そのときは、ウルフィーはまだ子供だったからなのかどうなのか分からないが、ラフカイの発情に対して「興奮」はしていなかった。ラフカイに乗っかろうとする素振りすら見せていなかった。だからこの逃亡のときは、ただラフカイ姉さんがお出かけするから一緒にテクテクついていっただけだった。または、まだ発情のピークの手前だったから、ウルフィーは反応していなかっただけかもしれない。分からない。</p>

<p>普段、ラフカイは、ぼくたちが家にいれば必ず家の周りにいる。以前、発情期のときにだけ何度か逃亡したときは、近所の年老いた雄犬のところにいた。今回も、たぶんその犬のところだろうと思って捜しに行ったがいなかった。結局、車で雪道を町へ向かって降りながら探していくと、途中途中の知り合いや商店などの人たちが、「下へ向かって２匹が歩いてたよ」と教えてくれた。挙げ句の果ては、駐在所のお巡りさんまで、２匹を見た誰かから通報を受け、捜索に向かっていた。この逃亡は、明らかにラフカイの発情が原因だった。</p>

<p>なぜそんな下界まで向かったのだろう？　じつは、昨夏の発情期のとき、ぼくはラフカイのお相手をちょうど10キロほど行ったところに見つけ、２泊ほど預けたことがあったのだ。11歳になるハスキーだった。きっとラフカイは、その彼を想い出し、恋いこがれて雪にもめげず、ウルフィーというお供を連れて旅に出たのだ。そして、ラフカイの最終目撃地も、ちょうどそのハスキーの家周辺だった。結局、２匹は日暮れ前の夕方、車で探し回っていたぼくをよそに、テクテクと千恵の待つ家へと戻っていたのだった。</p>

<p>もしかすると、大晦日の逃亡のとき、旦那様に巡り会っていたのかもしれない。それが唯一、不安の種だ。だけどラフカイの赤ちゃんは、赤ちゃん。どんな子が生まれてこようと、それはまちがいなくラフカイから産み落とされる新たな命。命の輝きに変わりはない。それだけで、心から嬉しい。だってもう何年もトライしながら失敗を繰り返し、もうそろそろ高齢でダメかなと想いながらも、待ち続けてきたのだから。</p>

<p>ウルフィーは、正月にとうとう「興奮」した。ラフカイの発情がピークに達した。千葉にある僕の実家に２匹を連れて帰省していたときだった。千恵と２人で近所のインドカレー屋に行っていたら、<br />
「お兄ちゃん、ラフカイとウルフィーがつながちゃった！　ぜんぜん離れなくて、ラフカイ痛いみたいで、キャンキャン悲鳴上げてるよぉ！　早く帰ってきてぇ！」<br />
と、家にいた弟から店に電話が入った。２匹は、実家に行った翌日からすでにお互い興奮状態で、ラフカイはウルフィーに誘いをかけていたから、別々の部屋に隔離していた。夜もクンクン啼いてうるさかった。カレー屋に行ったときも、別々にしていたのだが、ウルフィーは恋心にまかせて襖を突き破り、ラフカイに突進したのだった。それが今回、ラフカイが間違いなく繋がった最初の証拠だった。</p>

<p>それから、山里の我が家に帰ってからも、ラフカイとウルフィーは隣の畑で何度か繋がっては、キャンキャン悲鳴を上げていた。ぼくたちも、まさか生後８ヶ月ほどのウルフィーには、まだ交配能力はないだろうと思って、２匹を好きなままに放っておいた。この隣の畑での数回の繋がりも、ちゃんと目撃していた。ぼくたちの目が届いていなかったのは、大晦日の逃亡だけだったが、そのときウルフィーが興奮していなかったということは、たぶんラフカイにまだ準備ができてなかったということなんだろうと思う。</p>

<p>そうすると、つまり、父親はほぼ間違いなくウルフィーということになる。<br />
なんと不思議な縁なのだろう。ぼくが1997年に、カナダ極北のマッケンジー川の畔のインディアンの村で生まれたばかりのラフカイをもらい受け、日本に連れ帰ってから７年以上。今まで何度もラフカイの子供を残したいと、交配にチャレンジしてはその度、不成功に終わっていたというのに。しかも、今回ラフカイの相手となり、奇跡的に子供ができたその相手のウルフィーは、昨夏、千恵がカナダ太平洋岸を旅していたときに、まるでぼくが７年半前にラフカイをもらったときと同じように、ある小さなインディアンの村で譲り受け、ともに旅をしてきたのだ。まるでラフカイのお腹の中の子供たちは、ここでこの瞬間、ラフカイとウルフィーが出会うタイミングを待ち続けていたかのようだ。すべては予定されていたのだろうか。糸は、はじめからつながっていたのだろうか。２匹の間に生まれた命は、その命に入った魂は、この時を待っていたのかもしれない。ぼくと千恵の欲求を超えたところで。それくらいの偶然が重なり、その偶然はあたかも必然であったかのように起こった。世界は不思議に満ちている、ぼくは、今回のラフカイの妊娠を見つめて、それをいちばん強く感じた。そして、世界はたしかな意図に満ちているのかもしれない。</p>

<p>とにかく、嬉しい。<br />
毎日大きくなっていくラフカイのお腹を見つめるのが楽しい。<br />
ラフカイは、日に日に散歩のときや、階段を上るときの動きが、ゆったりと慎重になってきている。表情は、益々、母の優しさをたたえ、おっとりとしてきた。<br />
そんなラフカイが、どうしようもなく愛おしい。<br />
感情をどう表現したらいいか分からなくて、とにかくラフカイに抱きついてなでまわす。<br />
すると隣にウルフィーがやってきて、ベタッとくっついて寝そべり、ブーブーと文句を言う。<br />
「お前は、もうすぐ父ちゃんになるんだぞ！　しっかりしろ！」<br />
ま、まだ10ヶ月の子供だから仕方ない。ウルフィーのそんな仕草も、可愛くてしょうがない。<br />
甘えん坊のウルフィーが、我が子を見たとき、どんな反応をするのか今から楽しみだ。</p>

<p>ちょっと報告が遅くなってしまいましたが、これからラフカイの出産まで、そして子育ての様子を、この「ラフカイ日記」で、こまめに伝えていきたいと思っています。みなさんも、どうかラフカイの安産をお祈り下さいませ！</p>]]>
      
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    <title>いらっしゃい ＊番外編</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000041.html" />
    <modified>2004-03-08T11:43:46Z</modified>
    <issued>2004-03-08T20:43:46+09:00</issued>
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    <created>2004-03-08T11:43:46Z</created>
    <summary type="text/plain">「ラフカイ、食うかな〜」 パリパリとドングリの皮を剥きながら、田中さんが言う。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
      <url>http://www.paddlenorth.com/</url>
      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
    </author>
    <dc:subject>番外編</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>「ラフカイ、食うかな〜」<br />
パリパリとドングリの皮を剥きながら、田中さんが言う。<br />
え？　と思う間もなく、ドングリの中身はラフカイのお口の中へ・・・。<br />
二月末の、裏山ハイキングでのこと。<br />
世界広しといえど、ドングリを食べる犬というのは、そういないんじゃないか。<br />
そういえば、お正月の裏山キャンプでも、ラフカイはピーナッツをもりもり食べていた。<br />
ピーナッツをもりもり・・・というのも変な表現だが、それくらい見事な食欲だった。<br />
次から次へ、田中さんが投げるピーナッツを、口でキャッチして食べちゃうのだ。<br />
うーん、こんな犬も、やはり日本では見ないぞ。<br />
しかも、田中さんの「投げたフリ作戦」にひっかかり、あるはずのない<br />
ピーナッツを必死に探し回る姿は、なんともおちゃめであった。</p>

<p><img alt="chie_rahkai_ikko.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/chie_rahkai_ikko.jpg" width="286" height="214" border="0" /><br />
　裏山の尾根にてラフカイと３人で</p>

<p>森へ入ると、木の枝をくわえ、おおはじゃぎで走り出すラフカイ。<br />
遊び疲れて喉が渇いたら、ちゃっかり一人だけ、木のうろの雨水で喉を潤しているラフカイ。<br />
「ラフカイの肉球ってね、落ち葉の匂いがするんだよ。ほら、いい匂い〜！」<br />
千恵さんの言葉を思い出す。<br />
ラフカイは、森と、木と、草花と、一体という気がする。<br />
お正月にはだんまりだったドングリたちも、いつの間にか芽を出し、根を張り始めていた。もう、裏山には春が来ていた。そうだ、もうすぐ山菜の季節なんだなぁ。<br />
醍醐へ来ると、日本でも（というか、東京でも）、自然の恵みは豊かなんだと感じ、全身でほっとする。<br />
ラフカイは、その証人みたいに思える。<br />
小屋に顔を出すと、ラフカイが「いらっしゃーい！」と迎えてくれる。<br />
それでやっと、森の仲間に入れてもらえる。そんな気がする。ラフカイ、いつもありがとう。<br />
これからも、「いらっしゃい」をよろしくね！</p>

<p>児童書編集者　山口郁子</p>]]>
      
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    <title>ラフカイ・マジック</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000038.html" />
    <modified>2004-03-03T04:43:33Z</modified>
    <issued>2004-03-03T13:43:33+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.38</id>
    <created>2004-03-03T04:43:33Z</created>
    <summary type="text/plain">　ラフカイには、他の犬はなかなか真似の出来ない必殺技がある。 世の中には、子供の頃痛い目にあったせいで犬恐怖症、犬嫌い、という方がけっこういるものだ。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
      <url>http://www.paddlenorth.com/</url>
      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
    </author>
    <dc:subject>日本</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　ラフカイには、他の犬はなかなか真似の出来ない必殺技がある。<br />
世の中には、子供の頃痛い目にあったせいで犬恐怖症、犬嫌い、という方がけっこういるものだ。<br />
　私の友人にもいる。<br />
「犬が怖いの〜」という彼女のアパートにラフカイを連れていったら、なぜかラフカイはちゃっかり家の中に上がり込み、挙げ句友人と並んでソファに腰を下ろしていた。<br />
「あれ〜、なんでだろう？私犬はダメなのに、ラフカイだと平気」<br />
友人はラフカイに寄り添い、背中の毛を撫でているのだ。<br />
確かに彼女の気持ちも良く分かる。ラフカイは「犬」という気がしないのである。<br />
　私の母曰く、「ラフカイには人格ならぬ犬格がある」らしい。<br />
　先日もこんなことがあった。<br />
友人企画のスノーシューのイベントにラフカイを連れて参加したのだ。参加者の中には、ななちゃんという５歳の女の子がいた。ラフカイが走り寄ると、ななちゃんはお母さんの側に寄り添い、手をギュッと握りしめて、口をへの字にした。<br />
「ラフカイはね、おとなしいから怖くないよ。仲良くしてね〜」<br />
私がそう声を掛けると、お母さんが説明してくれた。<br />
「ななは動物がダメなんですよね。ウサギすら怖いみたいで」<br />
そうかあ、ななちゃんの動物嫌い直るといいな、ひとり心の中でそう思った。<br />
　ところが、スノーシューを履いて唐松の林を一回り、みんなで散策したあと、その奇跡が起こったのだ。<br />
「私もラフカイのヒモ持ちたい！」<br />
いきなり、ななちゃんが声高らかに宣言した。<br />
ラフカイのリーシュを受け取ったななちゃんは意気揚々とラフカイを連れて行ってしまった。<br />
「奇跡だわ。あのななが犬と歩いてるなんて。これは証拠写真を撮っておかないと」<br />
ななちゃんのお母さんはすっかりギョーテンしている。<br />
私は何だか嬉しくて仕方なかった。ラフカイ、またやってくれたなあ。<br />
　犬嫌いすらも「ラフカイ好き」にさせてしまうこの技を、私たちは密かに「ラフカイ・マジック」と呼ぶ。<br />
　イベント後、ななちゃんのお母さんとメールのやり取りをしていたら、こんなメッセージが入っていた。<br />
『昨日、ななとペットショップの前を通りかかった時<br />
ガラス越しに子犬を見て喜んでいるななにお店の人が<br />
「抱っこしてみる？」と言ってくれましたが<br />
速攻で首を横に振ってました・・・。<br />
ラフカイってすごい。』<br />
　ラフカイを「犬好き促進委員会」なぞの委員長にでもすれば、世の中に動物好きが増えて、心優しい社会が出来上がるかもしれない。</p>

<p><img alt="nana_rahkai.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/nana_rahkai.jpg" width="303" height="227" border="0" /><br />
　動物嫌いのはずのななちゃんと魔法使いラフカイ</p>]]>
      
    </content>
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  <entry>
    <title>野生の血 ＊番外編</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000036.html" />
    <modified>2004-02-28T03:08:57Z</modified>
    <issued>2004-02-28T12:08:57+09:00</issued>
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    <created>2004-02-28T03:08:57Z</created>
    <summary type="text/plain">　ラフカイはかっこいい。いや、メスだから、この場合はなんと言えばいいのだろうか。ラフカイは凛々しい、としておこう。きりっとした表情は、オオカミの血が混ざっていることが関係しているのだろう。 　犬が苦手な人だったら、ラフカイが走り寄ってくると、噛まれないか心配になるようだ。それでも、ハスキーのようなコワモテの顔つきではなく、よく見るとラフカイは“のほほん”としている。...</summary>
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    <dc:subject>番外編</dc:subject>
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      <![CDATA[<p>　ラフカイはかっこいい。いや、メスだから、この場合はなんと言えばいいのだろうか。ラフカイは凛々しい、としておこう。きりっとした表情は、オオカミの血が混ざっていることが関係しているのだろう。<br />
　犬が苦手な人だったら、ラフカイが走り寄ってくると、噛まれないか心配になるようだ。それでも、ハスキーのようなコワモテの顔つきではなく、よく見るとラフカイは“のほほん”としている。</p>

<p><img alt="calm.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/calm.jpg" width="300" height="225" border="0" /></p>

<p>　人に甘えるときは目をうるませ、日向ぼっこをしているときは気持ちよさそうにまぶたを閉じている。ラフカイの表情をじっと見つめていると、意外にいろんな感情が見えてくる。<br />
　ラフカイがおいしいものを食べているときに、田中さんはときどきラフカイにちょっかいを出す。<br />
「ラフカイいいな〜。それちょうだい。食べちゃおうかな〜」<br />
　するとラフカイは、ウウーッと低いうなり声を上げて、田中さんを“威嚇”する。その声だけ聞いていると、今にも噛みつかれそうで恐ろしくなってくるが、よく見ると尻尾は振っていたりするのだ。田中さんとラフカイの間で、暗黙の了解で遊んでいるのだろう。<br />
　このほかに、「ラフカイ、じゃあね、バイバイ」と田中さんが言うと、ラフカイは「ウウォウォーン」と空に向かって遠吠えする。ラフカイに留守番をさせるときに言っていたのが、そのまま二人（一人と一匹）の“遊び”になっている。<br />
　うなり声や遠吠えを聞くたびに、ラフカイはカナダの極北からやって来たことを感じさせる。普段はおとなしくて利口なラフカイが、ほんの少し野生を見せるときである。<br />
　先日、カナダのフィッシュキャンプで作ったという「ドライフィッシュ」をゴッチがお土産に持ってきた。田中さんと千恵さんにとって「懐かしい味」のようだ。身をちぎって食べたあとに、ラフカイに残りの皮をあげた。そしてまたいつものように田中さんがちょっかいを出す。<br />
「ラフカイいいな〜。それちょうだい。食べちゃおうかな〜」<br />
　ところが今回は、ラフカイの反応が違った。かなりの勢いでうなり声を上げて、心なしか目が血走っている。故郷の味を噛み締めながら、野生の血がよみがえったのだろうか。うかつに手を出したらがぶっと噛まれそうだ。</p>

<p><img alt="angery.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/angery.jpg" width="225" height="300" border="0" /></p>

<p>　いつもはのほほんと人に甘えてくるラフカイだが、ときおり見せる野生の表情にびくっとさせられることがある。そのギャップがまた、ラフカイの魅力でもあるのだ。</p>

<p>写真・文　ルポライター＆カメラマン　新井由己</p>]]>
      
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    <title>無表情無感情</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000035.html" />
    <modified>2004-02-20T15:05:00Z</modified>
    <issued>2004-02-21T00:05:00+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.35</id>
    <created>2004-02-20T15:05:00Z</created>
    <summary type="text/plain">　夜遅く、なんとなく昔を思い出しながら、いろんなことを千恵と話していたら、ふとあることを思い出した。それは2003年の夏、千恵とラフカイとぼくの３人が初めて揃ってカナダへ旅立つときの出来事だった。成田空港に到着したぼくたちは、膨大な旅の荷物を車から降ろし、カートに積んで出発ロビーへ向かった。その荷物の中に、まだ組み立てられていないプラスチックの大きなラフカイのケージ（檻）があった。 　ラフカイをリーシュ（ひも）に繋いで自動ドアを通り抜け、ロビーに入ったところでチェックインカウンターを探した。間もなくラフカイは、荷物と一緒に預けられ、バンクーバーまでしばしの別れとなる。せめてカウンターまでは、檻に入れず自由にさせてやりたかった。もちろん入り口の自動ドアには「ペット禁止」のマークがありはしたのだけれど。...</summary>
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    <dc:subject>日本</dc:subject>
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      <![CDATA[<p>　夜遅く、なんとなく昔を思い出しながら、いろんなことを千恵と話していたら、ふとあることを思い出した。それは2003年の夏、千恵とラフカイとぼくの３人が初めて揃ってカナダへ旅立つときの出来事だった。成田空港に到着したぼくたちは、膨大な旅の荷物を車から降ろし、カートに積んで出発ロビーへ向かった。その荷物の中に、まだ組み立てられていないプラスチックの大きなラフカイのケージ（檻）があった。</p>

<p>　ラフカイをリーシュ（ひも）に繋いで自動ドアを通り抜け、ロビーに入ったところでチェックインカウンターを探した。間もなくラフカイは、荷物と一緒に預けられ、バンクーバーまでしばしの別れとなる。せめてカウンターまでは、檻に入れず自由にさせてやりたかった。もちろん入り口の自動ドアには「ペット禁止」のマークがありはしたのだけれど。</p>

<p>　エントランスから、キョロキョロしながら10メートルほど進んだところで、ブルーの制服を着た若い空港警備員が近づいてきた。<br />
「犬を連れて空港内へ入ることは禁止されています。檻に入れてください」<br />
無表情で無感情の言葉を彼はただマニュアル通りに機械的に発した。そして、急いでケージを組み立てた。カートの荷台は傾斜があって、ケージはそのせいで傾いている。その不安定さにラフカイは怯え、尻尾を巻いて逃げまどった。そうしてなんとか、無理矢理ラフカイを檻の中に押し込むぼくたちの姿を、警備員はただ業務を遂行するという風に、相変わらず無表情のまま、まるで棒のように突っ立って見つめていた。自分でラフカイをケージに入れながら、ぼくは彼のそんな態度にだんだん腹がたってきた。胸のあたりが熱くなり、いまにも怒鳴り出しそうな衝動をこらえた。</p>

<p>　青い男は、犬がケージに収まるのを見届けると、何も言わずさっと方向を変えて歩き去っていった。出発前のわずかな怒りと悲しみの瞬間は、意気揚々とこれからの旅路に向かおうとしていたぼくたちの気持ちを消沈させた。そのとき、あまりにも短絡的かもしれなけれどぼくは、この若い警備員の姿がどこか無機質で沈滞しているこの日本を象徴いるように思った。</p>

<p>　同様にカナダでも、空港ロビーは原則として「犬はケージに入れなければならない」決まりになっている。が、今まで一度もロビーでラフカイをケージに入れたことはない。リーシュに繋いだまま、チェックインカウンターに並び、カウンターに辿り着いて手続きが済んでからラフカイをケージに入れた。すれ違う誰もが、ラフカイに笑顔で話しかけ、しゃがみ込んで頭をなでた。おおらかでにこやかな、自由な空気がそこにはあった。どこにも青い男は存在しなかった。構内をMTBで走り回る空港警察官でさえ、自転車を停め「いい犬だね。なんていう名前だい？種類は？」と逆に好奇を向けてきたものだ。</p>

<p>　こういう些細な日常の出来事に、じつは世の中の多くのことが象徴されているようにぼくは思う。どうして青い男は、大して重要でもないようなルールにそこまでしばられなければならないのか？原則にルールはあるけれど、それが容認できるものであれば大雑把に例外とすることも、ときには必要なのではないだろうかとぼくは思う。それに何故あれほどまで無表情で無感動でいられるのか、ぼくには今持って彼の心の内が理解できない。おそらく一生あのような人種は理解不能だと思うが。</p>

<p>「だいたい」で済むことは、それでいい。「大雑把」でいいのだ。ホントウニいけないことだけ、しっかりルールに従えばいい。そうしないと、だんだん顔から心がはがれていってしまう。</p>]]>
      
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    <title>犬の見る夢</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000029.html" />
    <modified>2004-02-12T15:37:19Z</modified>
    <issued>2004-02-13T00:37:19+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.29</id>
    <created>2004-02-12T15:37:19Z</created>
    <summary type="text/plain">　犬はいったいどんな夢を見るのだろう。いつも不思議に思う。 　ラフカイもしょっちゅう夢を見ているのだろうと思うけれど、こればっかりはラフカイに聞いてみないと分からない。...</summary>
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    <dc:subject>日本</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　犬はいったいどんな夢を見るのだろう。いつも不思議に思う。<br />
　ラフカイもしょっちゅう夢を見ているのだろうと思うけれど、こればっかりはラフカイに聞いてみないと分からない。<br />
　遊び疲れて満足した日、ラフカイはよく両足を投げ出して横向きに寝ころび、すっかり安心仕切った表情でぐーすか寝ていることが多い。<br />
そんなときに聞こえてくるのは、<br />
「フガフガ　ピー　フガフガ　ピー」<br />
鼻と口をぴくぴくさせて発するラフカイの寝言である。<br />
なぜか手足のバタバタとした動きまでついている。<br />
私たちの推測によると「ラフカイは夢の中で走り回っている」はずなのだ。<br />
　ああ、ラフカイの夢の中をこっそりのぞいてみたい。</p>

<p><img alt="rahkai_dream.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_dream.jpg" width="302" height="227" border="0" /><br />
　ラフカイさ〜ん、どんな夢を見ているの？<br />
　<br />
　ところが、世の中には同じようなことを考える人がいるもんだ。<br />
ある時友人が「面白い記事を見つけたから読んでみて」と言って、新聞の切り抜きを持ってきてくれた。脚本家・三谷幸喜氏の犬の夢に纏わるエッセイである。<br />
　飼い犬がどんな夢を見ているのか、どうしても知りたかった三谷氏は、ある方法を知る。それは、寝ている犬の頭に白いハンカチを被せて、見ている夢を吸い取り、今度はそのハンカチを自分の頭に乗せて眠ると犬と同じ夢が見られる、という北米先住民に伝わる手法らしかった。そこまで聞いただけでも、眉唾ものくさい。が、三谷氏はそれを実行するのである。ソファで眠りこける飼い犬を起こさないように、そっとハンカチをのせる。<br />
そして、期待を胸に、犬の夢つきハンカチで自分の顔を覆って眠りにつくのである。<br />
　三谷氏の見た夢。<br />
　浅い眠りに落ちた彼の夢の世界に現れたのは、「月餅」だった。<br />
餡の詰まった中国のお菓子である。全く意味不明ではないか。<br />
目が覚めた三谷氏はぼんやりしながら、魔術の効き目が無かったことに少々がっかりするのだが・・・。その三谷氏の脇を颯爽と通り抜けて行くのが、「月餅」をくわえた飼い犬だった、というオチ。<br />
　胡散臭い話だけど、何とも可笑しい。<br />
それに肝心の夢の中身が月餅であろうと何であろうと、三谷氏は「犬の夢をのぞく」という偉大なる夢を実現してしまったわけだ。</p>

<p>　犬の夢を吸い取る白いハンカチ。<br />
ラフカイが傍で寝言を言う度に、のっけてみたい誘惑に駆られる。<br />
けれど、我が家には白いハンカチがない。赤や黄色のバンダナや、会社名入りの白い手ぬぐいじゃ、やっぱりダメだろうな。</p>]]>
      
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    <title>犬のキモチ　羞恥心編</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000028.html" />
    <modified>2004-02-12T08:27:49Z</modified>
    <issued>2004-02-12T17:27:49+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.28</id>
    <created>2004-02-12T08:27:49Z</created>
    <summary type="text/plain">　小屋の中に、アノ香りが漂う。 「うわっ、くさ〜。やったな」...</summary>
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    <dc:subject>日本</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　小屋の中に、アノ香りが漂う。<br />
「うわっ、くさ〜。やったな」<br />
田中さんと私の視線が出会い、暗黙のうちに互いのことを非難し合うのだけれども、どうやら違うらしい。となると、犯人はひとりしかいない。<br />
ふたりの視線を一斉に浴びるラフカイ。狼狽した表情がありありと浮かんでいる。<br />
　犬も人間も同じ動物なのだから、おならが出るのは当然だろうと思う。しかも、おならは昼間だろうが就寝中であろうが、どんな状況でも出るのを待ってはくれない。<br />
だから寝ている間についつい出てしまう「寝っ屁」というヤツがあるのだ。<br />
　そして、これは冗談でも何でもなく、ラフカイは時折その寝っ屁をするのである。<br />
「プッ」<br />
布団の足下から、明らかにおならの音がする。見ると、耳をピンと立てたラフカイが寝床からムックリと起きあがっているのだ。自分のおならが安眠を妨害したらしい。<br />
おならの音で目が覚めたラフカイは、とっても恥ずかしそうだ。近くに穴があったら隠れてしまいたそうな顔をしている。<br />
　これまでも、ラフカイのおならの音は聞き飽きるくらい聞いているけれど、その時々のラフカイの一連の動作と表情は、毎度のことながら私たちを死ぬほど笑わせてくれる。<br />
　それにしても、ラフカイの見せる表情は、どう見ても「アタシ恥ずかしいの」と言わんばかりの羞恥心だ。恥ずかしい、という感情は犬に共通なのだろうか。<br />
他の犬も屁をこいて、困った顔をするのかどうかは定かでない。何せ、私の知っている例はラフカイひとりなのだ。<br />
でも、何となく気になる。こんなことを知っても、自分の人生にとって一文の得にもならないんだろうけど。<br />
　ということで、うちの犬も同じですよ〜という方がいらしたら、ぜひ教えてくださいませ。</p>]]>
      
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>犬のキモチ　反省編</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000027.html" />
    <modified>2004-02-11T13:08:35Z</modified>
    <issued>2004-02-11T22:08:35+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.27</id>
    <created>2004-02-11T13:08:35Z</created>
    <summary type="text/plain">　昔、「反省する猿」が流行ったことがある。 あれはチーンとベルがなったらヨダレを垂れ流すパブロフの犬のようなもんで、本気で反省しているわけではない。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
    </author>
    <dc:subject>日本</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　昔、「反省する猿」が流行ったことがある。<br />
あれはチーンとベルがなったらヨダレを垂れ流すパブロフの犬のようなもんで、本気で反省しているわけではない。<br />
しかし、猿の話ではないけれど、実は犬だって反省したり謝罪したりするものなのだ。これはラフカイと暮らしてみて初めて知ったことである。<br />
　<br />
　私がラフカイと出会ったのはもう４年近く前で、当時彼女はまだ２歳半くらいだった。生後数週間で田中さんに貰われたラフカイは、その後日本に渡り、埼玉県入間市の古い借家に住んでいた。<br />
　犬の性格にもよるが、やんちゃ盛りと言えば、だいたい１歳ころまでなのだろうと思う。だから、残念なことに、私はラフカイが一番激しかった時期を知らない。田中さんの話によると、ラフカイをひとり留守番させて仕事に出掛けていたあの頃はかなり驚きの連続だったらしい。家に帰り着いて、ラフカイの手厚い歓迎を受けた後、家の中を見回してみると、ＣＤが囓られ、大切な本がボロボロに破け、挙げ句の果てには畳がほじくられて草むらのようになっていた、なんていうエピソードが山盛りあったのだ。<br />
　確かに、彼の部屋のあちこちにその歴史とも言える傷が残っていた。お陰で、その借家を引き払うときは本当に大変だった。障子の桟の一部が消え、障子紙と襖は見事に破れ、壁には穴が開き、畳はボロボロだった。この状態では、敷金返金はおろか、絶対に修理費を請求されることは間違いなかった。なるべくお金を取り戻したかった私たちは、DIYのホームセンターへ走り、材料を調達して、自分たちで直せるところはすべて修理した。<br />
引っ越し間際なのに、なぜかトンカチと鋸に、刷毛やヘラを握っていた。こうなると、引っ越しが目的なのか、リフォームが目的なのかさっぱり分からなくなったが、頑張った甲斐があって、敷金は５千円ほど戻ってきた。<br />
　2000年の春、田中さんも私もそれぞれがカナダへ飛び立つ直前のことだった。</p>

<p>　そして、高尾の小屋へやって来たのが昨年の話。ラフカイは５歳半で、すっかり落ちついた大人の女になっていたから、昔のように悪戯で物を壊すようなことはなくなっていた。<br />
私たちの都合で、ひとりでお留守番というのも日常茶飯事である。誰にも構ってもらえない時は、とにかく静かにお昼寝しているのだ。<br />
　ところが、どういう訳か、ほんのたまーに私たちはラフカイの逆襲に遭う羽目になる。<br />
外出から戻ると、私たちが小屋の扉を開ける前からラフカイは匂いか物音を察知して、入り口の内側にちょこんとお座りをして待っていることが多い。<br />
　その日も、仕事帰りの私をラフカイは家の中で待っていたのだが、扉を開けてビックリした。入り口周辺が木くずだらけなのだ。もしや！と思って見てみると、案の定木の扉にはしっかりとラフカイの囓り後が残っている。<br />
「ラ〜フカ〜イ、これはな〜にかな〜」<br />
　ラフカイは両耳を横に倒し、やや頭を下げ、上目遣いに私を見ている。自分が犯した事の重大さを知り、「うわーん、怒られるちゃうよー」と潤んだ目をのぞかせている。<br />
全く叱られるが分かってるのなら、最初からするなーっと言いたいところだが、きっと本人は衝動に任せて行動した挙げ句に、はたと自分の行為を振り返るのかもしれない。<br />
正直、ラフカイの情けない表情を見ていると吹き出しそうになるのだが、それを堪えて、一応言うことは言っておかなければならない。<br />
　私のひとしきりのお説教が終わると、ラフカイはどど〜んと飛びついて来た。前足を私の両肩に掛け、自分のおでこを私の胸元に押しつけてくるのだ。<br />
　これがラフカイの「ごめんなさい」の印だった。<br />
本当に自分が悪かった、と思うときにはこうして必ず謝ってくるのだ。素直なラフカイは本当にかわいい。たいていの場合は、こうして両者和解への道を歩んで、一件落着する。<br />
　ところが、恐ろしいことに、犬も人間同様年を重ねると頑固者になることもある。<br />
頑固というより、己の意志が明確になり、意見を曲げなくなるとでもいうのか。<br />
時と場合によっては、私たちがいくら叱ったり、お説教を垂れようとも、「ふん」てな具合で、反抗期の子供のようでもある。ちょっと斜に構えた目つきで、しかも絶対に「ごめんなさい」をしない。<br />
　けれど、案外事情を分析してみると、ラフカイの言い分も最もなこともあって、私たちもそれ以上は強く言えなかったりするのだ。おかしなものだが、ラフカイは１匹のペットではなく、１人の個の存在なのだ、と思う。<br />
　反省し「ごめんなさい」をする素直なラフカイが私は好きだ。そして、それと同じくらい、自分の意見を持って人間と対等に渡り合うラフカイのことも大好きだ。</p>]]>
      
    </content>
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    <title>犬バカ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/000024.html" />
    <modified>2004-02-10T14:51:29Z</modified>
    <issued>2004-02-10T23:51:29+09:00</issued>
    <id>tag:www.paddlenorth.com,2004:/mt/rahkai//2.24</id>
    <created>2004-02-10T14:51:29Z</created>
    <summary type="text/plain">　世の中に「親バカ」は五万といるだろうが、きっと「犬バカ」だってそれに負けず劣らぬくらい存在するに違いない、と思う。自分の飼い犬の写真を持ち歩き、会う人毎に見せびらかして、我が子（犬）の可愛さを語りまくる人を私は笑えない。 　どんな犬に出会っても、最後には「やっぱり、ラフカイが世界で一番かわいいよなあ」という結論に落ち着いてしまう私たち自身、紛れもない「犬バカ」なのだ。...</summary>
    <author>
      <name>chiezo</name>
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      <email>chiezo@zaa.att.ne.jp</email>
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    <dc:subject>日本</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/">
      <![CDATA[<p>　世の中に「親バカ」は五万といるだろうが、きっと「犬バカ」だってそれに負けず劣らぬくらい存在するに違いない、と思う。自分の飼い犬の写真を持ち歩き、会う人毎に見せびらかして、我が子（犬）の可愛さを語りまくる人を私は笑えない。<br />
　どんな犬に出会っても、最後には「やっぱり、ラフカイが世界で一番かわいいよなあ」という結論に落ち着いてしまう私たち自身、紛れもない「犬バカ」なのだ。</p>

<p>　さて、当のご本人であるラフカイ様はナッツ類が大好物である。ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツに胡桃と何でも御座れ。味が好みというよりも、ナッツ類に油脂が豊富なのを犬は本能的に嗅ぎ分けるのだろうか。<br />
　大分以前のことになるが、散歩中にラフカイが何処からともなく胡桃を一粒見つけてきた。そのままでは単なる遊び道具にしかならない。そこで田中さんは、ラフカイの目の前でその胡桃をかち割り、中身を食べさせてみた。ラフカイはそれにすっかり味を占めたらしく、その以降は胡桃を拾って来ては、自分の歯で堅い殻を割って食べるようになってしまった。<br />
犬は学習するのである。<br />
　<br />
　友人と一緒に、殻付きピーナッツをつまみに酒を飲んでいたある晩。<br />
自分の口に放り込む代わりに、時々ラフカイにもピーナッツをお裾分けする。ポリポリといい音を立て旨そうに食べている姿を見て、ふと考えた。<br />
胡桃を割って食うんだから、ピーナッツくらい自分で殻を割るんじゃないか、と。<br />
「ラフカイは天才だから、絶対にすぐ覚えるさ」<br />
人間は相変わらず犬バカぶり全開だ。<br />
「殻付きピーナッツを割って食べる方法」をラフカイに教えてみることにした。<br />
　講師は胡桃講座に引き続き、田中勝之氏である。</p>

<p>ステップ１<br />
　田中氏がまず、殻付きピーナッツを一つ両手を使って割ってみる。<br />
「ほ〜ら、ラフカイ。こんなところにピーナッツが入ってるよ〜」<br />
と中身を取り出して見せた後に、これ見よがしに口に運んで食べて見せる。<br />
「あ〜、おいしいな〜」<br />
今度は殻を歯で割って、再び同じように見せびらかす。<br />
田中氏を見つめるラフカイの眼差しは真剣である。別に彼女が優秀な生徒なわけではなく、<br />
「おい、そんなに見せびらかさないで、アタシにもよこせ」<br />
と言いたいのかもしれない。</p>

<p>ステップ２<br />
　歯で殻を割って中身を見せるところまでは前回同様。しかし、今回のピーナッツの行く先はラフカイの口の中である。この作業を数回繰り返す。これで、殻の中にはこんなに美味しいものが隠れているのよ〜、ということをラフカイは覚え込んだはずだ。</p>

<p>ステップ３<br />
「さあ、今度は自分でやってみよ〜」<br />
ラフカイの前に殻をひとつ置いてみた。<br />
ラフカイは小首を傾げると、ソロリと殻をくわえてみるが、一舐めしただけで口から出してしまった。<br />
「ダメか」私たちの間に軽い失望が走る。<br />
が、ラフカイはもう一度殻を口に入れるやいなや、今度はバリバリと噛み砕いた。そして、粉々になった殻の間から鼻先でピーナッツを穿り返して食べている。<br />
試しにもう一粒。床に置いた２つ目を今度はもっと上手に割っていた。<br />
もう合格である。やっぱりラフカイは利口だった。<br />
　私たちはヤンヤヤンヤの大騒ぎ。気を良くした人間たちから次々とピーナッツをもらうラフカイは食べるのに忙しそうである。</p>

<p>　それから数ヶ月後、私たちはまたもや殻付きピーナッツの山に手を伸ばしボリボリやっていた。ラフカイが隣に座り込んでいる、その姿勢がいやに正しい。真面目な顔つきをしているが、目的は明らかにピーナッツである。<br />
　殻割り講習会からしばらく経つが、ラフカイの記憶力はどうだろう。それを確かめたくて、再びラフカイの前にピーナッツを置く。ラフカイは躊躇無く、殻を割り中身を食べた。<br />
さすがだ、ラフカイ。しかし、フムフムと感心したところで話は終わらなかった。<br />
　ラフカイはそのまま殻を食べ始めたのである。いったいどういうことだ。<br />
犬はピーナッツの殻も食べるのか！？<br />
訳の分からない展開に焦ってみるが、思わず好奇心で自分の食べ滓の殻だけをあげてみることにした。ラフカイは中身がナイことには全然お構いなしで、殻だけをムシャムシャ食べ続ける。しばし呆然。どうやら、ラフカイにとってはピーナッツの中身でも殻でも食べられれば、どっちでも良かったようだ。<br />
　とすると、あの講習会はなんだったのだろう。殻も食べるのなら、別にわざわざ分けて食べなくても良かったではないか。間抜けな飼い主たちの騒ぎに、心優しいラフカイは仕方なく付き合ってくれただけなのか。<br />
　私の頭をよぎるのは、ラフカイの利口さでも記憶力でもなく、田中氏と私のバカっぷりである。そのうちに「もうアンタたちには付き合いきれないわ」とラフカイそっぽを向かれそうで、ちょっぴり恐ろしいこの頃である。</p>

<p><img alt="rahkai_no1.jpg" src="http://www.paddlenorth.com/mt/rahkai/archives/images/rahkai_no1.jpg" width="302" height="227" border="0" /><br />
　やっぱりラフカイが一番！<br />
</p>]]>
      
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